Catalyst 2960SのROMモニターモードでボーレート230400より大きな値に設定してコンソール接続がうまく表示されないときの対処法

Catalyst 2960SのIOSが何らかの原因で消えてしまった場合、ROMモニターモード(rommon)からPCにバックアップしているIOSイメージをXMODEMで転送して復元する。

TeraTermなどのターミナルエミュレータのシリアル回線のボーレートを115200に設定するようにCISCOのドキュメントでは指示されている。もっと早く転送したくてこれよりも大きな値、たとえば230400に設定できるがそれ以降、コンソール接続の通信内容が正しく表示されなくなり、他の転送レートを設定しても正しく表示されなくなる。一度設定したボーレートはしっかり記憶され、9600にリセットする方法がないようだ。

IOSが入っていないのでスイッチとして利用できなくなったと落胆していたがいろいろと検索するとCisco Communityのrecovering switch with wrong BAUD rateに解決方法が示されていた。

正しく表示するにはボーレートを179000に設定するだけで良い。これで正常に表示されるのでこの後、適正な値115200に設定し、IOSを転送すれば良い。

コマンドは次のような感じ。

Switch: flash_init
Switch: set BAUD 115200
Switch: copy XMODEM: flash:c2960s-universalk9XXXX.bin
Switch: set BAUD 9600
Switch: boot flash:c2960s-universalk9XXX.bin 

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