iOSアプリの開発で必要なXcodeは通常ユーザでも起動できるがXcodeで作成したアプリケーションをテストする時に起動されるiOSシミュレータは通常ユーザでは起動時に管理者のユーザアカウントの入力を求められる。それを解決するにはユーザ権限を管理者にすればよいのだが権限の範囲が広すぎて管理上好ましくない。
管理者ユーザのidと通常ユーザのidを比較すると_developerというグループがiOSシミュレータの起動に関わっているように想像した。
そこで、GUI上では通常ユーザの細かい権限設定ができないので下記のコマンドを使い、該当ユーザにグループを_developerを追加した。
$ sudo dscl . append /Groups/_developer GroupMembership ユーザ名
ユーザにグループを追加後、XcodeからiOSシミュレータの起動時に管理者アカウントの入力を求めるダイアログは表示されなくなる。
DevToolsSecurityコマンドでも変更できるようだが該当ユーザでは変更できなかった。ユーザが開発システムへの許可の状態は下記コマンドで確認できる。
$ DevToolSecurity -status Developer mode is currently enabled.