Raspberry Piはディスプレイ、キーボード、マウス、LANケーブルを接続して単独のコンピュータとして利用できるがシリアルポート経由でMac等と接続しての利用も可能なのでそれを実現した。MacBook Airをシリアル接続するための手順は次の通り。
- USB-TTLシリアルコンバータ(FTDI TTL-232R-3V3)の入手
- USB-TTLシリアルコンバータコネクタ内ピン配置変更
- FTDI用ドライバの入手とインストール
- ターミナルエミュレータの設定
ケーブルの入手
ケーブルは秋月電子通商や千石通商など入手できる。
ピン配置変更
USB-TTLシリアルコンバータ(FTDI TTL-232R-3V3)のコネクタはそのままではRaspberry Piに接続して使えないので配置を変更する。手持ちの資料やネット上の情報を元にコネクタのピン配置を次のように変更した。ケーブルから基板へ給電するようにしてある。入手したケーブルは赤と橙の色が微妙な感じだった。
ピン番号 | 色 | 備考 |
---|---|---|
1 | 赤 | VCC(+5V) |
3 | 黒 | GND |
4 | 黄 | RXD(受信) |
5 | 橙 | TXD(送信) |
ドライバの入手とインストール
ドライバはFTDIのウェブサイトから使用するOSに合わせダウンロードし、インストールする。
ターミナルエミュレータの設定
ターミナルエミュレータにはscreenを使った。コマンドラインの引数にはケーブルのデバイスファイル/dev/tty.usbserial-A70280KUと転送速度115200bpsを指定した。デバイスファイル名は状況によって異なる可能性があるので確認が必要。ターミナルを起動しつぎのコマンドを入力・実行する。
$ screen /dev/tty.usbserial-A70280KU 115200
ケーブルをMacBook Airに接続すると給電され、Raspberry Piが起動し、ターミナルエミュレータを通してRaspberry Piからのメッセージが表示されログインできるようになる。
以上でRaspberry PiとMacBook Airをシリアル接続できるようになった。